昨日のこと。
わたしはいつものように窓の外を眺めていた。
窓から見えるグランドの奥にある木々のさらに向こう。
学校の外の住宅街の屋根のもっと向こう。
遠くに見える山をずっと見ていた。
授業中のこと。
先生の視線は黒板と教科書をいったりきたりしているだけ。
こちら側にはほとんど目を向けない。
こちら側がいくらうるさくても、寝ていても。
そして、わたしのようにボンヤリと外を眺めていても。
もっとも、わたしのことなんか最も興味がないだろう。
わたしも興味がない。
お互い、それぞれが一番最適だと思う時間の過ごし方をする。
それでいいんじゃないかな。
無気力というわけではないと思うの。
ただ、みんなはわたしに興味がないと思うのです。
わたしという存在には気づいているだろうけど、
わたしが何を考えているかなどは興味がないはず。
「友達」と呼び合っているあのコやあのコもきっとそう思ってるはず。